グランデアモーレ(ヒカルアモーレの10) 第8戦


キャロットクラブ出資愛馬第17号は、憧れの松田博資厩舎。

馬体は私の思う走る馬とは遠いが、1月と早い生まれで父も仕上がり早のネオユニヴァース、早期からデビューしてクラシックに乗って欲しいと願って購入。


初戦は追い切り本数は足りず、叩いて次走程度の状態だったが、断然人気馬アドマイヤドバイ(現4勝馬)を完封して圧勝!!

2戦目の札幌2歳S GVはハイレベルなメンバーの中、時計を2.5秒も詰め6着に食い込んだ。

しかし、出走予定のエリカ賞当日の朝に右寛跛行で出走取り消し。原因はフレグモーネ。そこからなかなか症状が改善されず、右飛節の切開手術を行う。更にそこから約8か月もの休養期間を要し、約1年2か月ぶりに復帰してからは行きたがってかかってしまい500万クラスで大敗続き。非常に難しい面を見せるようになった。

かかってしまうので距離を縮めて馬任せで引っ張らずに(ブレーキをかけずに)気分良く走らせる作戦に。そしてダートへ路線変更。この作戦が奏功し、初ダートにもかかわらず強い内容で優勝!!2勝目を挙げた。

しかし、相変わらず体質は弱く時間を要し、入厩するとテンションが上がりと難しく、1000万では連続大敗。

陣営は馬の負担にならずにリラックスして走れる北海道での滞在競馬を選択。元々北海道での新馬戦を圧勝したグランデアモーレ。この選択は大歓迎。洋芝も合うはずだしダートでもメンバーは軽い。

そして次走から500万クラスに降級。それでも現状からはこのクラスでもひと息だろうが、徐々に競馬に慣れて体質もしっかりとしてくれればと思う。

4月23日にノーザンファームしがらきへ放牧後、4月30日に同天栄、5月2日に同空港牧場へ移動しました。

7月5日に札幌競馬場に入場しました。


7月27日 札幌7R 500万下 芝1500m 混合 定量を出走!!

フルゲート14頭のところに想定数は13頭。結局フルゲートの14頭で確定。

鞍上はななんと超一流の福永祐一騎手で激アツ!!

久々の芝のレースだが、元々洋芝の新馬戦を勝ち上がった馬。適性があり楽しみ。

1着/5番人気!!

さすが昨年度全国騎手リーディングトップの福永祐一騎手。最高のスタートから最後も渋太く持たせて、僅かに2、3着馬とハナハナ差の接戦を凌ぎきった。

これでグランデアモーレは3勝目。そして獲得した本賞金は2100万円となり、募集総額の2000万円を上回る!!

ご一緒の保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。

そして早速たくさんのお祝いメッセージをいただき有り難うございました。

降級馬と言っても、昨今の内容から期待半分不安半分だったが、優勝してくれて本当に嬉しい。

1000万クラスでは出番がないかも知れないが、3勝してくれたので十分。


レース回顧と時計の分析、レース後の福永祐一騎手のコメントを掲載。

(2014年7月30日完結)

2014年5月16日立ち上げ

●前走後、北海道で滞在競馬をすることになり、5月2日にノーザンファーム空港牧場へ移動しました

 我らが愛馬グランデアモーレは前走牧場で15−15も乗られていないような未完成な状態でしたが、4歳にして未だ6戦とあまりにも競走回数が少ないことからも出走させる為に無理矢理帰厩しましたが、帰厩後テンションが上がり仕方なく中途半端な状態で出走し大敗。これまでの経緯から北海道で滞在競馬を目指すことになりました。


 以下は4月23日に発表されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。

23日にNFしがらきへ放牧に出ました。「先週の競馬では、馬体重こそ変わりませんでしたが、調教を加減してのものでしたし、休み明けということを考えると体が寂しく見えてしまっていたのは否めませんでした。普段の調教からピリピリと力んでいたのが原因でしたから、一度使ったことでうまくガスが抜けるという期待もあるのですが、続けて使ってその後のダメージを考えると、ここでひと息入れて北海道で滞在競馬をさせるのが一番いいように思います。NFしがらきから時期を見て北海道へ移動させる予定です」(松田博師)

 ・・・ということで、北海道で滞在競馬を目指すことが発表になりました。そして4月23日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ました。

 その後、4月30日にノーザンファーム天栄へ移動し、5月2日にノーザンファーム空港牧場へ移動しました。


 函館競馬を目指すと言うことで、6月頃に入場するのでしょうね。その頃には500万クラスに降級していますし、そこでも現状の内容からはひと息でしょうが、徐々に復活して1勝を挙げて戻って来て欲しいですね。

 元々北海道は新馬戦勝ちの舞台。洋芝も合いますし、メンバーも軽いですし、ここで徐々に競馬に慣れて、体質も強くなり、しっかりと走れるようになって欲しいですね。楽しみです。

これ以降は2014年7月5日に作成

●7月5日に札幌競馬場に入場しました

 7月2日の定期更新で早ければ今週末にも札幌競馬場へ入場予定と出ていた我らが愛馬グランデアモーレですが、予定通り7月5日に札幌競馬場に入場しました。

 状態も良さそうですし、新馬勝ちをした北海道でいい走りを見せて欲しいですね。

これ以降は2014年7月24日に作成

●追い切り情報(7月24日更新)

前走前 4月18日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 66.8
3F 48.7
2F 30.5
1F 14.1



7月12日 札幌ダート 良馬場 馬なり余力

助手
5F 77.4
4F 61.1
3F 46.1
1F 15.0[7]


7月16日 札幌ダート 良馬場 強めに追う

助手
6F 90.3
5F 73.7
4F 57.7
3F 42.8
1F 12.3[6]


7月20日 札幌ダート 良馬場 強めに追う

助手
5F 66.2
4F 51.2
3F 38.6
1F 13.1[5]


7月23日 札幌ダート 重馬場 馬なり余力

助手
5F 71.1
4F 55.5
3F 41.1
1F 12.1[8]
 7月12日、ダートコースで終いだけハロン15秒で追い切られました。これから札幌開催の芝1500mに向けて徐々に乗り込まれていくはずです。得意の北海道で良い走りを見せて欲しいですね。

 7月16日、長めから終いをピッシリと松博流に追い切られました。終いの伸びは上々でなんだかレースが楽しみですね。
 以下は7月17日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「水曜日はダートコースで強めに追い切っています。土曜日にも15−15は乗っていますし、だいぶ動ける態勢になってきましたよ。水曜日の追い切りは終い重点ですが、反応も上々だったし、これで週末、来週とやっていけばいい感じに仕上がってくると思います。放牧先でも札幌開催を目標に乗り込んでもらっていたので、開幕週から使って行くつもりですよ」(松田博師)27日の札幌競馬(3歳上500万下・芝1500m)を目標にしています。
 やはり終い重点で反応も上々と松田博資先生も良い評価のようですね。次走の予定が具体的に7月27日 札幌7R 500万下 芝1500m 混合 定量と発表になりました。このレースには同じく今年降級した愛馬デスティニーシチーも参戦すると思います。こんなところで対戦することになるのでしょうか。どちらか勝ってくれないかなぁ〜。

 7月20日、ハロン13秒程度の速いところを乗られました。これで水曜日は終い重点でサッと仕上げて本番ですね。しっかりと調教できていますし良い走りを見せて欲しいですね。これからも芝で走って欲しいなぁ。その為には今回ある程度の走りを見せないと。

 7月23日、松博流、全体はゆっくりで終いをしっかりと伸ばす調教を施させています。順調で良さそうですね。追い切り本数もいつになく多いですし力は出せそうです。あとは難しい面わ見せなければ・・・。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。グランデアモーレ的にかなり良い状態だと思います。競馬ブックでも「気合い乗り上々」と良い評価をいただいております。
 以下は7月24日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「水曜日はダートコースで終い重点に追い切っています。入厩当初はやや立派だった馬体も徐々に絞れてきましたし、それにつれて動きもキビキビしてきた印象です。先週、今週とやっていい感じに仕上がりましたし、精神的にもフレッシュでいい雰囲気です。久々ですが、いい状態でレースに臨めそうです」(松田助手)27日の札幌競馬(3歳上500万下・芝1500m)に福永騎手で出走いたします。
 陣営的にも良い状態と思える仕上げのようですし、ガラリ一変馬券圏内に突入して欲しいですね。

●気になる出馬想定表(7月27日 札幌7R)

出馬想定表 7月27日 札幌7R 500万下 芝1500m 混合 定量 フルゲート14頭 想定数13頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
ウインレーベン 岩田康誠  5/11 500万 東京芝1400 14 11
グランデアモーレ 福永祐一  4/19 1000万 阪神ダ1400 14 10 10 11 10
シャインシュラーク 大野拓弥  7/13 500万 函館芝1200 15 10 15 12
シュンドルボン 小崎綾也  7/12 未勝利 函館ダ1700
タガノバレンス 秋山真一郎  7/05 御在5下 中京芝1600 14
ダテノハクトラ  6/01 500万 京都ダ1400 10 13 10
ダンツアトラス 藤田伸二 11/10 1000万 京都芝2000 10 11
ナゲットハント 荻野琢真  6/29 500万 函館芝1200 11 15 15 16
マイネルブルズアイ  5/10 500万 東京ダ1300
ミッキールドラ 長岡禎仁  6/15 500万 函館芝1200 13 11 15
メイショウライナー 幸英明  6/14 基坂5下 函館芝1200
モエレプレジデント ローウィナー  2/16 500万 小倉芝1200 12 16 12 18
リバーソウル  6/08 500万 阪神芝1600 10

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 青字は1000万クラスでの成績

フルゲート14頭のところに現在13頭出馬想定されています。

ななんと福永祐一騎手確保です!!昨年のリーディングジョッキー。嬉しいですね。前走の岩田康誠騎手といい、やはり松田博資先生は超一流の騎手を乗せてくださいますねぇ。有り難や〜。これで結果がついてくれば最高なんですけどね。掲示板くらいはないですかねぇ。

●出馬確定表

出馬確定表 7月27日 札幌7R 500万下 芝1500m 混合 定量 全14頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ウインレーベン 岩田康誠  5/11 500万 東京芝1400 14 11
グランデアモーレ 福永祐一  4/19 1000万 阪神ダ1400 14 10 10 11 10
シュンドルボン 小崎綾也  7/12 未勝利 函館ダ1700
ストライクルート 田辺裕信  5/04 500万 新潟ダ1200 12
スマートマーチ 城戸義政  7/13 500万 函館ダ1700 11 10 16
タガノリバレンス 秋山真一郎  7/05 御在5下 中京芝1600 14
ダテノハクトラ 菱田裕二  6/01 500万 京都ダ1400 10 13 10
ダンツアトラス 藤田伸二 11/10 1000万 京都芝2000 10 11
ナゲットハント 荻野琢真  6/29 500万 函館芝1200 11 15 15 16
マイネルブルズアイ 丹内祐次  5/10 500万 東京ダ1300
マコトサダイジン 三浦皇成  6/21 500万 阪神芝1600 13 11
ミッキールドラ 長岡禎仁  6/15 500万 函館芝1200 13 11 15
モエレプレジデント ローウィナー  2/16 500万 小倉芝1200 12 16 12 18
リバーソウル 吉田隼人  6/08 500万 阪神芝1600 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●札幌芝1500mコース解説

 JRAで唯一組まれている距離で、札幌競馬場を象徴する特殊なコース。
 スタート地点は1コーナー横にあるポケット。約170m斜めに走り向正面に合流する。ちょうど中山芝1600mに似たようなコース形態になっていて、狙い馬のポイントも共通している部分が多い。
 まず、内枠が断然有利。フルゲートは14頭だが、スタート直後にコーナーがあるので外枠の馬は、どうしても距離ロスが免れない。特に外枠の差し馬は割引が必要。内枠の馬同士で決まり、大波乱という結果も珍しくない。そして、逃げ・先行馬が有利。向正面の直線で1度ラップが緩みやすく、先行馬は息が入る。しかし、道中あまりペースが緩むとマクリ差しが炸裂する。
 要求される距離適性は、マイルよりやや短め。中山と違って平坦コースのせいか、1400mがベストの馬でも対応しやすい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ
連対騎手ベスト 横山典弘、岩田康誠、武豊、田中勝春、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分31秒5
2歳未勝利 1分31秒0 1分29秒4
2歳オープン 1分30秒5 1分31秒0
3歳未勝利
古馬500万 1分29秒6 1分30秒7
古馬1000万 1分29秒0 1分30秒4 1分31秒0
古馬1600万

これ以降は2014年7月28日に作成

●騎手は福永祐一騎手 ほっさん評価「S」

 今回のグランデアモーレの鞍上は昨年の全国騎手リーディングトップのジョッキーの福永祐一騎手です。グランデアモーレは松田博資先生のところなので、弟子の川田将雅騎手や岩田康誠騎手、そして福永祐一騎手といった超一流の騎手を乗せてくれるだろうと思って期待していましたが、ここにきてその思いが次々に叶っています。グランデアモーレの前走は岩田康誠騎手、今回は福永祐一騎手でした。これは嬉しいですねぇ。

 福永祐一騎手は超一流の成績になってからはあまり我が軍団の愛馬に騎乗していただけることはなく、先月3年ぶりに愛馬デスティニーシチーに騎乗していただいたところです。そして今回はグランデアモーレ、来週は愛馬プリュムに騎乗していただく予定です。

 何だか、ここへ来て急に福永祐一騎手が愛馬に乗ってくれることになりました。しかも岡田稲男先生、松田博資先生、羽月友彦先生とそれぞれ違う厩舎の所属馬です。・・・ということは我が軍団も勝てそうな良い馬が一杯いるということでしょうか。実はこの3頭は共通点があり、全て降級馬です。しかもたまたま1000万クラスから500万クラスに降級してきた馬ばかりです。そりゃ、現級を1度勝っているわけですから能力上位なのでしょう。

 ・・・にしても、札幌で福永祐一騎手というのは何だか違和感がありますね。いつも小倉や中京のイメージで、北海道で騎乗しているイメージはほとんどありません。逆に北海道で福永祐一騎手に乗って貰えるなんて贅沢ですね。しかも2週連続です。


 福永祐一騎手と言えば今まさに充実期で競馬サークルでももっとも評価の高い騎手の1人です。追いの強さ、レース感などは超一流と思います。ただ、馬を押さえつけたり、難しい馬を制御する能力はキングヘイローの印象が強いのでしょうが、未だにいまひとつの気がします。グランデアモーレも非常に乗り難しい馬ですから、上手く制御できるのかという心配はあります。それでも実績や現在の充実度を考えると杞憂に終わってくれるのでしょうね。


 私ほっさん愛馬への騎乗はこれで8回目ですが、過去、いずれも満足のいく騎乗であり、是非乗っていただきたい騎手です。特に愛馬ペルシステンテの騎乗は感動モノでした。まだ、愛馬での優勝はありませんが、一度ご一緒に口取りに納まりたいと思います。


 イベントでは、武豊騎手をライバル視し、よく「早く調教師になって」と笑わせるなどユーモアもあり、いろんな意味で期待の高いジョッキーです。


 2014年7月25日現在、中央1650勝、勝率12.3パーセント、連対率22.7パーセント、GT18勝、重賞105勝と超一流の成績。昨年(2013年)は中央131勝、勝率15.5パーセント、連対率27.7パーセント、お見事全国1位の成績でした。本年(2014年)はここまで61勝、勝率15.6パーセント、連対率31.5パーセントで全国騎手リーディングの5位です。


 福永 祐一(ふくなが ゆういち)は1976年12月9日生まれの37歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属の19年目の騎手である。競馬学校入学時より「天才」と称された父で元騎手洋一の子ということで話題を集めていた。妻は元フジテレビアナウンサーの松尾翠。デビュー当時は北橋修二厩舎所属(06年に解散)。現在はフリー。

 父・洋一の兄弟である伯父には競馬関係者が多い。長兄・甲はJRAの元騎手・元調教師、次兄・二三雄は大井競馬の元騎手、三男・尚武は船橋競馬の元騎手である。洋一は四男。


 1996年、競馬学校を卒業しデビューするが、同期にはJRA初の女性騎手となった牧原由貴子(当時)ら3人の女性騎手や双子の騎手として話題となる柴田大知・未崎兄弟、そして後にテイエムオペラオーとのコンビで一世を風靡する和田竜二などがおり競馬学校花の12期生(現在は花の12期生の1人として語られることも多いが、その前年に競馬学校11期生の入学試験を受けている。しかし、直前に負った足の骨折で体力試験をパスできずに不合格。これにより福永は幻の11期生となったが、その後1年間近江兄弟社高等学校に通い、翌年に再受験し合格したため、1歳年上の細江純子以外の同期生は福永より1歳年下である)と言われ話題を集め、落馬事故で脳挫傷の障害を背負ったために引退した常石勝義らを含めて現在でも仲が良いことで有名。

 同年3月2日の中京競馬第2競走でマルブツブレベストに騎乗し堂々の初騎乗初勝利を挙げると続く第3競走でもレイベストメントで勝利し、デビュー2連勝というデビューを飾る。この年は53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手も獲得した。

 1997年7月22日、川崎競馬場(スパーキングナイター)で行なわれた第44回エンプレス杯でシルクフェニックスに騎乗し重賞初制覇。同年11月15日にキングヘイローで東京スポーツ杯3歳ステークスに勝ちJRA重賞初勝利。同馬の主戦騎手として翌年のクラシックでもコンビを組み皐月賞では2着となったが、続く東京優駿(日本ダービー)では引っ掛かったキングヘイローを制御できずにいつもとは違う逃げの競馬になり14着に敗れた。秋初戦の神戸新聞杯からはキングヘイローの主戦は岡部幸雄で行くことが発表されたが、次走の京都新聞杯では岡部が当初海外に行く予定が入っていたため、再び手綱をとって2着。京都新聞杯では最後の直線で祐一の叫び声に、スペシャルウィークで馬体を併せた武がキングヘイローにかける気合に驚いたと言われている。しかし、最後の1冠となった菊花賞で5着、次走の有馬記念で6着に敗れたのを最後にコンビを解消した。

 1999年の桜花賞でプリモディーネに騎乗しJRA GT初勝利。しかしその翌週、中京競馬場で施行された小倉大賞典(マルカコマチに騎乗予定)の本馬場入場の際に落馬事故で肋骨骨折、左腎臓損傷の重傷を負う。秋には復帰し、朝日杯3歳ステークスを自厩舎の所属馬エイシンプレストンで制した。エイシンプレストンとのコンビでは2001年の香港マイルを制し、2002年と2003年のクイーンエリザベス2世カップを連覇するなど国内・香港で活躍した。

 2003年は祐一にとって念願の牡馬クラシック制覇を成し遂げるチャンスだった。同じ瀬戸口勉厩舎所属できさらぎ賞を含め3勝をあげていたネオユニヴァースと、2歳王者となっていたエイシンチャンプをお手馬としてかかえ最終的にはGT馬であったことからエイシンチャンプを選んだが結果としてミルコ・デムーロに託されたネオユニヴァースが二冠を達成、祐一は最大のチャンスを逃すことになった。後に本人は「ネオユニヴァースの方が強いと思っていたが、先に依頼のあったエイシンチャンプを選んだ」と語った。

 2005年の春のGI戦線では武豊とともに大活躍しフェブラリーステークスをメイショウボーラーで、桜花賞とNHKマイルカップをラインクラフトで、優駿牝馬をシーザリオで制したほか冬にはフサイチリシャールで朝日杯フューチュリティステークスを勝利した。またシーザリオでは同年7月3日(現地時間)アメリカ合衆国のハリウッドパーク競馬場で開かれたアメリカンオークス招待ステークスにも優勝し、日本生産・調教馬初のアメリカGT競走優勝という偉業を成し遂げた。また自身初のJRA年間100勝以上(109勝)も達成した。

 2006年のエリザベス女王杯ではフサイチパンドラに騎乗。カワカミプリンセスに1位入線を許したものの同馬は審議の結果進路妨害で12着に降着し、フサイチパンドラが繰り上がり優勝。また同年に新設された阪神カップをフサイチリシャールで制し、初代王者となった。

 2007年には、JpnT競走の優駿牝馬でローブデコルテに騎乗し優勝。2001年から7年連続のGT級競走(GT・JpnT)勝利となった。9月9日には馬場入場時に騎乗していたゲットザチャンスが暴れて落馬し、その際に右腹部を蹴られ翌日の騎乗をキャンセルすることになった。10月6日に史上27人目となるJRA通算900勝を達成した。

 2008年も順調に勝利数を重ねた。9月27日には第4競走の2歳新馬戦で勝利し、8811戦目で父・洋一の通算勝利数(983勝)に並んだ(洋一は5086戦目で983勝目をあげている)。また、11月30日京都競馬場で行われた12Rにオリオンスターズに騎乗し中央競馬史上23人目(現役10人目)となるJRA通算1000勝を達成した。また12月6日と7日に行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に、負傷した武豊騎手に代わっての出場。しかし、順調な勝利とは裏腹にこの年はGT級競走での勝利がなく、GT級競走での連続勝利記録は7年で途絶えた。

 2007年の優駿牝馬以来、GT級競走での勝利から遠ざかっていたが、2010年の阪神ジュベナイルフィリーズで圧倒的1番人気に支持されたレーヴディソールに騎乗し勝利。およそ3年半ぶりのGT級競走勝利となった。


 父・洋一が騎手生活を絶たれた毎日杯で、1997年に祐一自らも落馬。落馬地点もほぼ一緒だったが、父と違い祐一は軽い打撲のみで済んだ。

 サインには「福永雄一千」と書く。これは落馬事故で腎臓を片方摘出する大怪我(1999年の小倉大賞典の本馬場入場時の落馬)を負って以来のことで、母親の強い勧めによるもの。

 牝馬で大きいレースを勝つことが多いため嶋田功、河内洋、松永幹夫らに続いて「牝馬の福永」と競馬マスコミに書かれることが増えてきた。また2・3歳戦が得意で、そのことは本人も自負している。実際、2・3歳の重賞(特に牝馬限定戦)でも上位の戦績を誇る。特に2002年は2歳馬のGT(阪神ジュベナイルフィリーズ:ピースオブワールド、朝日杯フューチュリティステークス:エイシンチャンプ)を両方とも制覇している。

 優駿牝馬(オークス)では2004年から4年連続連対(3勝2着1回)という驚異的な成績を残していた。

 小倉で行われる2歳オープン戦・フェニックス賞に強く、2001年から2007年までで6勝2着1回という成績を残し2003年から2007年まで5連勝を記録していた(これは武豊の若駒ステークス5連勝、河内洋の万葉ステークス5連勝に並ぶ同一特別競走の最多連勝タイ記録である)。さらに、重賞初勝利(エンプレス杯)を挙げた時の馬がシルクフェニックスであり、このため、武豊をはじめとする仲の良い同僚ジョッキーから「ミスターフェニックス」と呼ばれている(『武豊TV!』より)。本人曰く「フェニックス男」である(ABCラジオ・オン・ザ・ターフ!より)。2008年は阪神カップをマルカフェニックスで制し、フェニックス男ぶりを見せつけた。

 2007年の天皇賞・秋ではカンパニーに騎乗したが最後の直線でコスモバルクが左右によれたことにより不利を受けたとされ、地方競馬所属で同馬の騎手である五十嵐冬樹に対し「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはGTに乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ。」と発言したと報道され一部で物議を醸したが、本人はこの発言を否定している。

 逆に翌年の日本ダービーで、福永はモンテクリスエスに騎乗し1コーナーでかなりの斜行をしている。被害馬は同レース3着のブラックシェルであったが、騎乗していた武豊騎手は「1コーナーをスムーズにいければあるいは…」という談話を残している。

 2011年、札幌記念などサマーシリーズの3レースを勝ち、サマージョッキーズシリーズを2位に15ポイント差で優勝。また、ブエナビスタの妹ジョワドヴィーヴルにて阪神ジュベナイルフィリーズを連覇。岩田康誠との熾烈なリーディングジョッキー争いを制し、初の全国リーディングジョッキーとなった。JRA賞最多勝利騎手は (地方競馬での) 中央・地方交流競走の勝利を含めた勝利数で上回った岩田が受賞し、福永はJRA賞最高勝率騎手を受賞した。

 2012年6月2日の鳴尾記念をトゥザグローリーで勝利、さらに翌日の安田記念をストロングリターンで勝利し2005年以来の牡馬牝馬混合GTを制覇。その勢いを持って同日に行われたユニコーンステークスもストローハットで勝利し史上初の同一週3重賞勝利を達成。宝塚記念後、8月末までアメリカへ遠征する。なお、札幌記念でダークシャドウに騎乗するため、8月19日に限り一時帰国した。

 2013年3月、松尾翠(フジテレビアナウンサー)と結婚することを発表し、8月20日に婚姻届を提出した。10月20日、菊花賞で牡馬クラシック初制覇と同時に、父・福永洋一との親子制覇を達成した。さらに10月27日、天皇賞(秋)を制覇し、2週連続で八大競走を親子制覇を達成した。菊花賞と天皇賞(秋)を同一年に連覇したのは1965年の栗田勝以来である。最終的には初のリーディングジョッキーとなり、父子リーディングジョッキーを達成した。この年から始まった初代MVJに選ばれた。


 テレビゲームマニアで、幼少の頃は信長の野望シリーズや三國志シリーズ(どちらもコーエー)に熱中していた他、「イメージトレーニングのため」と称して『ジーワンジョッキー』シリーズ(コーエー)をプレイすることが多いという。『ジーワンジョッキー』ではゲーム中に自分自身が実名で登場するため、自分の名前ではなくエディット機能を使用して父・洋一の名前でプレイしている。

 騎乗依頼仲介者は小原靖博(競馬ブック)。バレットは坪田幸子(有限会社グリップのスタッフ)である。


 「デビュー時からかわいがってくれていた北橋修二、瀬戸口勉という名伯楽が06年と07年に勇退した。が、力のあるエージェントがついており、相変わらず騎乗馬に恵まれている。1番人気馬での連対率は09年が.586で、2、3番人気での連対率は09年が.313と高めの数字になっている。コース別では騎乗馬の質がさらに上がる小倉と中京で成績が良い。10年夏に通算4回目となる小倉リーディングを獲得した。距離別、芝・ダート別で目立った偏りはない。追いに関しては甘さがある。自分から行ってくれる馬なら前でスムーズに操ることができ、差す場合はジッと我慢して展開が向いた時に浮上する。早めに仕掛けて騎手の力で残す勝ち方は見られない。10年のセイウンワンダーでのエプソムカップ勝ちは、馬がソラをつかって十分に押し切れず、何とか1着になったという感じだった。10年の帝王賞(大井)では武豊の代打で乗り難しさのあるヴァーミリアンに騎乗し、動かせず9着に終わっている。確かに成績は良いが、馬券的に狙い応えのあるジョッキーではない。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (7戦0勝)

 2007年 9月29日 チャーミングシチー 3歳未勝利  阪神芝1400m            5着/4番人気
 2008年10月15日 チャーミングシチー JRA指定交流 三番叟特別  笠松ダ1400m  3着/5番人気
 2008年12月21日 ボニータシチー    3歳未勝利 阪神ダ1400m             9着/10番人気
 2009年 8月23日 ペルシステンテ   3歳未勝利  札幌ダ1700m            2着/10番人気
 2011年 6月18日 フランベルジェ   2歳新馬    阪神芝1200m            6着/1番人気
 2011年 7月 2日 フランベルジェ   2歳未勝利  京都芝1400m             2着/3番人気
 2014年 6月28日 デスティニーシチー 500万下  阪神ダ1400m             6着/5番人気

2011年5月5日 かしわ記念 ロードバリオスに騎乗する福永祐一騎手


2012年11月4日に貰ったサイン。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「近走、先行して渋太い走りを見せているウインレーベン。ひと息入ったが、稽古での動きは良く、長目を追われて態勢も整った。初の古馬相手だが、開幕週の馬場、平坦コースなら押し切りがある。詰めは甘いが、タガノリバレンスも確実に上位争い。ダンツアトラス、リバーソウルにもチャンスが。」


短評は「ヒモ穴注」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
マコトサダイジン
マイネルブルズアイ
タガノリバレンス
ウインレーベン
リバーソウル △△ △△ △△
グランデアモーレ △△
シュンドルボン
ストライクルート
ダンツアトラス
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グランデアモーレ 78 68 64 64
ウインレーベン 77 74 77 74
タガノリバレンス 78 71 73 74
シュンドルボン 57 57 40 56
ダンツアトラス 87 75 77 78
マコトサダイジン 79 69 79 70


デイリー馬三郎

本紙の見解

「直線で前があかずに大敗を喫した2走前以外は堅実なレースぶりが光る◎タガノリバレンス。時計面に限界があるだけに、力を要する洋芝も大きな魅力だ。久々でも降級すれば大威張りの○ダンツアトラス、地力強化の▲が相手。〈城谷〉」

◎ タガノリバレンス
○ ダンツアトラス
▲ ウインレーベン
× リバーソウル
☆ グランデアモーレ
△ ミッキールドラ
△ シュンドルボン


グランデアモーレは全13記者中 ▲(3番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 4記者、△(6番手以下評価) 2記者、無印 6記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グランデアモーレ(14着)

 「ゲートを出たなりで引っ張らずに進めました。力んだ感じもなくいい走りができていたのですが、3、4コーナーでペースが落ちず、最後は苦しい形になってしまいました。逃げにはこだわりませんが、抑えると反抗して力むので、現状は自分のペースで走らせた方が良さそうです」(岩田康誠騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ここ2週はスムーズに調整できており、馬体はなんとかキープできていたとはいえ、減らさないように気を使いつつの調整だったことは否めません。この結果がこの馬の力だとは思いませんし、なんとかいい精神状態でレースに臨めるように考えていかなくてはいけませんね。今日は申し訳ありませんでした」(松田博資調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

グランデアモーレ

 「力を出せる態勢だし、ここは降級戦。新馬勝ちしている札幌で期待したい。」(松田助手・デイリー馬三郎)

 「札幌に入厩させて順調に調整し、走れる態勢にある。降級するし、新馬戦を勝った札幌の洋芝で期待したい。」(松田助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 新聞でも厚い印か無印かと極端に印が分かれています。確かに掴み所がないですし、私も勝ち負けからシンガリ負けまであると思いますし、さっぱり予想が立ちません。そろそろ大敗続きの現状から立ち直りたいですが・・・。

●パドック

 グランデアモーレの馬体重は前走マイナス2キロの456キロ。パドックの映像で見えるところでは踏み込みもしっかりとしていて気合い乗りも良く、良い状態に見えました。

●レース 

 グランデアモーレは抜群のスタート!!勝ちまくっている時の武豊騎手もそうでしたが、超一流の騎手はスタートが巧いんですよね。さすが昨年騎手リーデイングトップの福永祐一騎手!!スタート直後に他馬よりも2、3馬身先にいます。

 1番人気のウインレーベンはハナに立つと強く、鞍上の岩田康誠騎手は押して押して何が何でもハナを主張します。グランデアモーレは出していったこともあり、向正面で掛かってしまいますが、鞍上の福永祐一騎手が巧く抑え込み、大きなロスにはなりません。私はキングヘイローのイメージで福永祐一騎手は追う力は強いものの、馬を抑え込める力はあまりないと思っていましたが、今回は上手に抑え込みました。やはり昨年は騎手リーデイングトップになったように、相当技術レベルを上げておられますね。

 終始2番手の外で1番人気のウインレーベンをピッタリとマークし、後半は折り合いもよく、抜群の手応えで3コーナーへ。4コーナーでは早くもウインレーベンに並びかけます。しかし、さすがにこのクラスの実力馬。アッサリとは抜かせずに両馬が馬体を併せて残り200メートルを切ります。大外からはシュンドルボンが凄い脚で飛んできます。最後の最後に甘くなったウインレーベンに並んだところがゴール。大外からシュンドルボンも届いたか届かなかったかの際どい勝負になり写真判定となります。

非常に際どく、2着3着とはハナハナ差でなんとかグランデアモーレが凌ぎきります。もう少しゴールが遠ければ、シュンドルボンに差されていましたね。

●グランデアモーレ3勝目!!

 私は安価で2、3勝してくれる馬の取得を目指しています。グランデアモーレは今回の勝利で3勝目。3回もこの感動のシーンをいただけるなんて本当に馬主孝行な良いお馬さんですね。

 もちろん、2勝目3勝目はそれぞれ500万クラスで賞金としては高くないですが、その3勝で十分です。下級条件でもやはり優勝は格別ですからね。

 今回の優勝も一杯一杯でしたし、正直4勝目は難しいと思いますが、どれだけ負けても引退期限まで何度も走って繁殖入りをして欲しいですね。私はバウンスシャッセとフロアクラフトのリッチダンサー姉妹の子を持つことが夢ですが、このグランデアモーレも芝の中距離で走れる馬ですし、良い子が出そうで是非欲しいですね。

●我が軍団本年7勝目!!

 昨年に続き年間10勝を目指す安価な集団の我が軍団は、昨年は最終的に9勝を挙げたものの、1月に1勝してから2勝目はななんと8月でした(T_T)。それが今年は5月3日で6勝!!ずっと月換算で貯金”1”がある状態をキープしていました。

 しかし、そこからバウンスシャッセのオークス僅差3着はあるものの、続く函館記念のシンガリ負けやラフェドフルールの交流戦しんがり負け即引退など、大敗続きで勝ち星を挙げることができませんでした。


 今回5月3日以来の勝ち星を挙げられ、7月で7勝と、貯金は吐きだしたものの月1勝ペースと例年になく良い状態で推移してくれています。いろんな意味で今回の1勝は大きかったですね。とにかく流れが悪かったですからねぇ。8月は9頭の愛馬が出走予定です。しっかりと勝ち星を量産したいですね。

 大将のエスポワールシチー引退初年度の今年はどうなることかと思っていましたが、素晴らしい成績です。

●これで本賞金は2100万円になり募集価格を上回る!!

 今回の優勝賞金730万円を追加することにより、我らが愛馬グランデアモーレの獲得した本賞金は2100万円となり、募集総額の2000万円を超えました!!

 やはり、この募集価格を上回る本賞金の獲得というのは1つの最低限の目標です。それを達成できたということはこの投資は成功だったと思いますし嬉しいですね。

 もちろん、預託料などを考えるとこれだけでは大きな赤字です。ここからは少しでも稼いで本賞金を上積みして欲しいですね。

●時計の評価

 今回のグランデアモーレの走破時計は1分29秒1良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分28秒8でした。ほぼ水準通りの内容で、決して相手に恵まれたとかではなく実力で優勝したと言えると思います。これでいて、最初は掛かり気味で押さえつけられていたくらいです。まともならもう少し楽勝だったかも知れません。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グランデアモーレ(1着)

 「頭を上げるところがあって難しい面は見せたけど、相手は前にいる馬だと思っていたし、それを見ながらいいタイミングで先団へ並びかけていけた。500万では力上位だったね。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

「抑えると頭を上げるので乗り難しかったけど、うまく我慢ができていた。相手は逃げた馬だと思っていたので、併せる形で最後に抜け出すイメージ。いいタイミングでゴールできましたね。ここは降級戦だったし、力が上だったということでしょう」(福永祐一騎手・デイリー馬三郎)

 「スタートしてから頭を上げるなど、やや行きたがるところはあり、ハナに行くべきか迷いましたが、何とか2番手で我慢が利いたのが大きかったですね。相手は岩田騎手の馬だと思っていましたし、しぶとく脚を使うタイプなので自分から動いていきました。併せてからは頭の上げ下げでしたが、何とか凌げて本当に良かったです。終わってみれば現級を勝っている格上の存在ということなのでしょう。ありがとうございました」(福永祐一騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「先週はありがとうございました。札幌開催に向けて牧場でもしっかりと乗り込んでもらっていていい状態で入厩できたこともあって、久々でもいい仕上がりでレースに臨むことができました。一度勝っているクラスだから力が上だったということでしょうが、ジョッキーもうまく2番手で我慢させてくれたし、この条件で勝てたのは大きいですね。レース後は大きな疲れは見せていませんが、久々でかなりきっちりと走り切った後なので、一度放牧に出して馬体のケアを行って行きます」(松田博資調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

グランデアモーレ(1着)

 「ゆったりした流れに序盤は口を割っていたが、何とかなだめて2番手で折り合う。今回は降級戦で、新馬戦を勝った洋芝と条件は好転しており、最後まで諦めずにしっかりと脚を使って直線の競り合いを制した。札幌ならば再昇級の次走も期待できそう。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が730万円。特別出走手当が39.2万円ですから、計769.2万円。1口で割りますと13000円程度になると思われます。本賞金自体は勝った新馬戦の時よりも今回の方が高いですが、あの時はいろいろと手当が付きましたが、今回は何もありません。○混のレースですが、今は未勝利戦でしか手当が付かないですからねぇ。牝馬がわざわざ混合戦に出ても割得感はありません。

●今後の展望

 これで再び1000万クラスに戻りますが、正直500万クラスでも今回のようによほどいろんな面で恵まれないと勝てないと思いますし、1000万クラスでも力不足と思います。

 ただ、競馬ブックも言っているように、北海道なら出番がありそうですし、今年は北海道ではあと1戦できるかくらいでしょうが、来年は早期から函館入りして滞在競馬をさせて欲しいですね。それならどこかで良いところが見られるかも知れません。

 先行力があるので本州でもハンデ戦なら上位に残ってくれないですかねぇ。

●最後に

 ご一緒の保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。そして、早速たくさんのお祝いメッセージをいただきましてありがとうございました。

 降級したところですし、現級は勝っているわけですから、当たり前と言えば当たり前かも知れませんが、グランデアモーレは現級はダートでの勝ち上がり。勝ち上がってからの1000万クラスでは完全に力負けでした。500万クラスに在籍していたときも勝った時以外は大敗でした。結果的にグランデアモーレは勝つか二桁着順で大敗かのどちらかしかありません。

 今回は私は仕事で、休憩時間にラジオ中継で聞いていたのですが、3頭横一線のままゴールイン!!というところで仕事の時間になり、なかなか結果を知ることはできませんでした。およそ1時間後に確認すると2着3着馬をハナハナ差で凌ぎきり見事優勝!!

 我が軍団としてもここのところ大敗続きでしたから、流れが変わるという意味でも本当に大きな1勝です。


 これでグランデアモーレは未勝利、500万、500万の3勝ですが、募集総額2000万円の馬。この3勝で十分です。これで本賞金も2100万円となり募集金額を超えてくれました。まずは最低目標を達成ですね。

 過去には1000万クラスで好走しつつも降級してから勝ち上がれなかったダブルダンスシチー、ディヴァインシチー、クリンゲルベルガーなどもいますし確実に降級して勝ってくれるというのは嬉しいですね。

 この世代は私は3頭購入で3頭共2勝以上してくれて降級しましたが、降級後1番心配なグランデアモーレが勝ち上がってくれました。

 残るフロアクラフトは準オープンでも2着と実績があり、降級後の1000万クラスでは余裕だと思っています。デスティニーシチーも常に500万クラスでは掲示板近辺に来てくれますし、いつか順番が来ると思っています。

 この世代は現在フロアクラフト3勝、グランデアモーレ3勝、デスティニーシチー2勝と本当に少数精鋭で良い馬を引けました。補償廃止元年でかなり考えた年でしたから大変満足です。


 私はリッチダンサー姉妹(バウンスシャッセ、フロアクラフト)の子を持つことが夢だと常々言ってきましたが、グランデアモーレも芝の中距離を走れますし、早期から始動もできます。良い子を出してくれそうですし、この子も欲しいですね。とにかく、引退期限まで走りきり、無事に繁殖入りをして欲しいですね。

 よくやったグランデアモーレ!!次も札幌なら期待しちゃうぞ。

最後までご愛読ありがとうございました

2014年5月16日立ち上げ 7月5日、12日、18日、23日、28日、30日加筆
グランデアモーレの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 4月19日 第7戦 1000万下 阪神ダ1400m (14着/10番人気)

2013年12月21日 第6戦 1000万下 阪神ダ1400m (10着/10番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2013年11月30日 第5戦 500万下 中京ダ1400m (1着/4番人気)

2013年11月10日 第4戦 西郷特別 500万下 福島芝1800m (11着/7番人気)

2013年10月20日 第3戦 鳥屋野特別 500万下 新潟芝1600m (10着/7番人気)

2012年 9月 1日 第2戦 札幌2歳ステークス GV 札幌芝1800m (6着/10番人気)

2012年 7月29日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (1着/5番人気) 

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